Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
「5」
端正な顔が、私の目の前にやってきて、思わず見惚れてしまった。
こんなときだけタイミングよく風が止んで、お互いの顔をまじまじと見つめ合うチャンスに恵まれてしまう。
真剣な瞳の彼は、怖いくらいに魅力的で、判断力など消し飛んでしまい……。
私の顔は――彼の瞳にどう映っているのだろうか。
「4」
一秒減って、ハッとした。
待って、ねぇ、御堂さん、逃げなかったら、どうするつもり?
「3」
鼓動が大きく高鳴り出す。ばくばくと身体を揺らし、熱い血液が全身を駆け巡る。
鼻が触れそうなくらいの距離に、彼の顔が近づいてくる。
もう彼の瞳は近すぎてよく見えない。温かい息遣いだけはしっかりと伝わってきて、頬がくすぐったい。
「2」
その長い一秒一秒を待ち焦がれるかのように唇が震え出す。
じりじりと追いつめられていく感覚に、頭の中が掻き乱されて――
「1――」
端正な顔が、私の目の前にやってきて、思わず見惚れてしまった。
こんなときだけタイミングよく風が止んで、お互いの顔をまじまじと見つめ合うチャンスに恵まれてしまう。
真剣な瞳の彼は、怖いくらいに魅力的で、判断力など消し飛んでしまい……。
私の顔は――彼の瞳にどう映っているのだろうか。
「4」
一秒減って、ハッとした。
待って、ねぇ、御堂さん、逃げなかったら、どうするつもり?
「3」
鼓動が大きく高鳴り出す。ばくばくと身体を揺らし、熱い血液が全身を駆け巡る。
鼻が触れそうなくらいの距離に、彼の顔が近づいてくる。
もう彼の瞳は近すぎてよく見えない。温かい息遣いだけはしっかりと伝わってきて、頬がくすぐったい。
「2」
その長い一秒一秒を待ち焦がれるかのように唇が震え出す。
じりじりと追いつめられていく感覚に、頭の中が掻き乱されて――
「1――」