Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
呼吸とともに唇を外した彼に、私は素直な感想を漏らした。
「今日は、優しいんですね」
もっと熱く、濃厚なキスを知っているだけに、逆に新鮮でどきどきする。
けれど夕緋は逆の解釈をしてしまったみたいだ。
「これじゃあ、足りない?」
そう言うと彼は私の手首を押さえつけて強く身体を重ね、唇を自分のそれで熱く包み込んだ。
体勢を変えた瞬間、ふんわりと周囲の花びらが舞った。
彼の唇と同じくらい情熱的な紅が、ひらひらと視界をちらつく。
「夕緋……」
何度も唇を重ね舌を絡め、首筋を撫でられて、次第に身体が熱を帯びていく。
その感触が刺激的すぎて、怖くて目を閉じられない。
視界を奪ってしまったが最後、自分を保っていられる自信がない。
その欲求に引き導かれて、理性や羞恥心なんて吹き飛んでしまうだろうから。
彼の暖かな吐息が私の首筋に流れ込んで、バラの香りを巻き上げる。
魅了されるようにふっと意識が遠ざかって、心も体も緩んでしまう。
なされるがままになってしまった私を、夕緋は自分に繋ぎとめるかのように、ぎゅっと強く抱き寄せた。
「今日は、優しいんですね」
もっと熱く、濃厚なキスを知っているだけに、逆に新鮮でどきどきする。
けれど夕緋は逆の解釈をしてしまったみたいだ。
「これじゃあ、足りない?」
そう言うと彼は私の手首を押さえつけて強く身体を重ね、唇を自分のそれで熱く包み込んだ。
体勢を変えた瞬間、ふんわりと周囲の花びらが舞った。
彼の唇と同じくらい情熱的な紅が、ひらひらと視界をちらつく。
「夕緋……」
何度も唇を重ね舌を絡め、首筋を撫でられて、次第に身体が熱を帯びていく。
その感触が刺激的すぎて、怖くて目を閉じられない。
視界を奪ってしまったが最後、自分を保っていられる自信がない。
その欲求に引き導かれて、理性や羞恥心なんて吹き飛んでしまうだろうから。
彼の暖かな吐息が私の首筋に流れ込んで、バラの香りを巻き上げる。
魅了されるようにふっと意識が遠ざかって、心も体も緩んでしまう。
なされるがままになってしまった私を、夕緋は自分に繋ぎとめるかのように、ぎゅっと強く抱き寄せた。