幼馴染みは溺愛体質?
奏太の呟き
俺と深雪は
親同士が友達で
二人で一人といつも
ペアルックを着て
双子のように扱われた
深雪に妹が出来る前に
可愛らしい言葉で和ませた
あの時は単に深雪と遊べたらよいと思った
妹が産まれ
妹に付ききりになり
俺んちで一緒にいた
妹が3歳になり
舌足らずでも
泣けば思い通りになるという知恵が身に付き
おじさん、おばさんが
振り回されていた
「みー、おうちに入らないの?」
「パパ達待っているの」
「どこに?」
「3人で旅行、私が行くと、疲れるからお土産を買って来てくれるの」と毎回言っていた
本当は行きたかったんだと
唇を噛み締め
目には涙をため
ひたすら我慢していた