幼馴染みは溺愛体質?
みーのじいちゃんちの近くまで行って遠くからみーを見た
よく笑い声が聞こえていた
ぼくは、安心した
一緒に遊びたかったけど
夕方『さよなら、また』が
寂しくてなかなか
じいちゃんちのベルを鳴らすことに躊躇した
小学校を卒業する頃
もうみーを思い出す事もなかった
中学、高校、大学と進み
それなりの彼女はいたが
みな、俺が社長の息子だと知っての近づいて来たみたいだ
俺の事はさておき
あれ買えだの、あの会員制のレストランだのホテルだの連れていけだの
記念日には、ブランドショップに連れていけだの
うんざりしていた
親父から「みーちゃん・・・」といいため息をつかれた
みー?
懐かしいけど、誰だったか?
思い出せない
「奏太は冷たい、あれだけみーちゃんに甘い事言っていた割りには」とことごとく言われたが
誰だったかと聞いても「つめたいやつ」としか言わなかった