さよならの1番遠いところ
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中学校三年の一年間は思ったよりあっという間に過ぎて行った。
受験生という肩書きなんて御構い無しに遊びまくる毎日。
元々勉強しなくてもそこそこいい点数取れてるからってろくに勉強もせず、授業中は寝るのが当たり前。
何回施設の人に怒られたかわからないけど、なんとか私は無事高校生になれました。
「まさか美夜が同じ高校に受かるとはな」
『私だってやればできるからね』
「日頃からしてたらあんなに焦らなくても良かったんだけどね」
昔のことなんか忘れたよ。
嫌味のように話してくる亜貴を無視して中学のものと高校のものを入れ替えていく。
亜貴のおかげでだいぶ整理整頓ができるようになった私の部屋は少し女の子らしさが出て来たような気がする。