さよならの1番遠いところ



ーーー


『ギャァァァァァアーー』

「うるさぁあい!」

『亜貴!なんで起こしてくれないの!バカバカバカ!』


昨日あんなにはしゃいでたこともあって、全然眠りにつけず…


予想通り寝坊しました。


せっかくの高校生デビューだしオシャレして行こうと思ってたのに、時間ないよ…


「もう諦めろ、入学式から遅刻なんてしたら施設長に何言われるか分かんねーぞ」


うぅぅ。。。

後ろ髪を引かれつつ、長い髪を1つにまとめる。

ほんとは緩くまいていくつもりだったのにな…


「そんなのしなくても可愛いから、機嫌直せ!」


可愛い…


『亜貴、早く!遅刻するよ!!!』


単純なやつだな、やっぱり。

ボソッと呟いてる亜貴の声が聞こえた気がするけど、一度テンションが上がってしまえばそんなこと気にしない!


『「いってきまーーーす」』

「行ってらっしゃい」


施設長に挨拶をして、急ぎ足で学校へ向かう。




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