さよならの1番遠いところ
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異様な空気に包まれた部屋の中で亜貴をみた時、私は涙すら流せませんでした。
だって、あなたはあまりにも安らかに眠っていたのだから。
どうして悪い予想ばかり的中するんだろう、と自分の勘の良さに呆れさえした。
それと同時に何も言えない自分に嫌気がさしたよ。
ねぇ、あき?
どうして何も言ってくれないの?
いつも1番側にいてくれた、笑えるくらい優しい人、
亜貴がいるだけでよかったの。
どうして、声に出して伝えられなかったのかな…