桜色の涙
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「広瀬くん、おはようございます」
「お、おは、おはよっ」
うん、ダメだな。俺って嘘をつけないタイプなんだろうか。
小谷さんに告白された翌朝。朝食のバイキングで俺は彼女に出くわしてしまった。
別に会うのが嫌なわけじゃない。でも、昨日の今日でやっぱり気まずいというのが本音。
意外にも彼女は何もなかったかのように接してきた。俺や周りの人に気をつかわせないためかな?
一方、俺は意識してばかり。こんな調子で今日の班行動は大丈夫なんだろうか。
朝食は、白米に味噌汁、焼き魚、おひたし……など、和食だった。
やっぱり俺は日本人なんだな。白米に合う味つけの濃い副菜が本当に優しく感じる。