桜色の涙

鋭い指摘をしながらも親身に相談にのってくれた渚。


誰よりも近くで見守ってくれていた橋本さん。


俺のことを好きになってくれて、背中を押してくれた小谷さん。


どんなことにも正面からぶつかる矢代さん。


俺の最強のライバル、江崎くん。



みんなの力があったから、俺はまた星那と向き合うことができたんだ。


「……みんなのこと、大好きだな」


空を見上げてポツリとそう呟いた俺を見ながら、星那は桜のように微笑んだ。


< 363 / 374 >

この作品をシェア

pagetop