桜色の涙
鋭い指摘をしながらも親身に相談にのってくれた渚。
誰よりも近くで見守ってくれていた橋本さん。
俺のことを好きになってくれて、背中を押してくれた小谷さん。
どんなことにも正面からぶつかる矢代さん。
俺の最強のライバル、江崎くん。
みんなの力があったから、俺はまた星那と向き合うことができたんだ。
「……みんなのこと、大好きだな」
空を見上げてポツリとそう呟いた俺を見ながら、星那は桜のように微笑んだ。