僕の恋人
恐怖~由依サイド~
手足を拘束されたあたしは動けずにいた。


みじろきをしてみても、拘束具はびくともしない。


相原先生は今美咲の死体を片付けているのだろう、外から肉片をかき集める嫌な音が聞こえて来る。


あたしは周囲を見回した。


ワンルームの部屋に白い大きな箱が置かれている。


それはコンセントが伸びていて低い機械音を立てている。


あたしは芋虫のように身をよじってそれに近づいた。


体が触れるくらいまで近づいて来たとき、冷気を感じた。


箱の側面はとても冷たい。


冷凍庫……?


なんで、こんなに大きな冷凍庫が?
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