僕の恋人
女の子顔面はコンクリートにめり込んでいるように見える。


倒れたからと言ってこんな風にはならないことを、俺はもう知っていた。


刺激臭はその子から立ち上っている。


俺は知らず知らず後退をしていた。


ここにいちゃいけない。


すぐに逃げなきゃ。


由依。


そうだ、由依が連れて行かれたんだ。


恐らく相原先生に。


それなら、親に知らせなきゃ。


誰かに、知らせなきゃ……!!
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