僕の恋人
ボクは自信たっぷりに美咲の皿へと麻婆豆腐を取り分けてやった。


「熱いから気をつけなよ?」


ボクの忠告を聞かずに、美咲は麻婆豆腐を口に入れた。


「熱っ!」


顔をしかめ水が入ったコップに手を伸ばす美咲。


「だから言っただろ?」


呆れながらそう言うと、美咲は「でも、おいしい」と言ってほほ笑んだ。
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