僕の恋人
ボクは2人分の料理をすませてテーブルへと移動した。


美咲はほほ笑んだままベッドに横になってボクを見ている。


「美咲も食べるだろ?」


そう聞きながらベッドの端に座り、美咲の体を起こした。


美咲の体は驚くほど細く、ボクは一瞬息を飲んでしまった。


「あたしのために、ありがとう」


美咲が不意にそんな事を言うものだから、ボクはジワリと涙が込み上げてきてしまった。


それを必死で抑え込み、笑顔を作る。
< 3 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop