僕の恋人
あたしはそう聞きながら千夏に近づいた。


「おはよう由依。美咲がいなくなった時の事を話してたの」


美咲の名前が出てドキッとする。


このメンバーの中で美咲と一番仲が良かったのはあたしだから、妙な罪悪感もあった。


「そうなんだ……」


「美咲はあの公園内で誰かに連れて行かれたんじゃないかって思うんだ」


そう言ったのは大成だった。


大成はクラスで一番体が大きくて、リーダー的な存在だった。
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