僕の恋人
京太の言う通りだ。


「そうだよね、可能性があるとすれば行き帰りの道。美咲はいつも一番後ろを歩いていたから、先生も目につかなかったのかもしれない」


「それこそ違う」


大成は胸を張ってそう言い切った。


どうしてそんなに自信があるんだろう?


「俺はあの日、一番最後を歩いてたからな」


大成の言葉に一瞬みんなが静かになった。
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