僕の恋人
開いた玄関から出て来たのは車いすを押す先生だった。
車いすに乗っている女の子は麦わら帽子を深くかぶっていて顔が見えない。
でも……。
その膝には美咲のお気に入りのバッグがのせられていたのだ。
ピンク色の小ぶりのバッグ。
間違いない、あれは美咲だ!
でもどうして車いすになんて乗っているんだろう?
外に出たと言うのに逃げる素振りも見せない美咲。
もしかして、誘拐されてから何も食べさせてもらえず弱っているのだろうか。
それとも、先生からなにか脅されているのかもしれない。
どちらにせよ、先生がすぐ近くにいる状況で美咲を助ける事はできなかった。
尾行して、タイミングを見計らうしかない。
車いすに乗っている女の子は麦わら帽子を深くかぶっていて顔が見えない。
でも……。
その膝には美咲のお気に入りのバッグがのせられていたのだ。
ピンク色の小ぶりのバッグ。
間違いない、あれは美咲だ!
でもどうして車いすになんて乗っているんだろう?
外に出たと言うのに逃げる素振りも見せない美咲。
もしかして、誘拐されてから何も食べさせてもらえず弱っているのだろうか。
それとも、先生からなにか脅されているのかもしれない。
どちらにせよ、先生がすぐ近くにいる状況で美咲を助ける事はできなかった。
尾行して、タイミングを見計らうしかない。