僕の恋人
ボクの恋人~ボクサイド~
ボクの名前は相原智樹。


市内で先生として勤務している。


最近恋人の美咲の体調が悪くて出勤していなかったけれど、明日はちゃんと行こうと思う。


誠心誠意謝罪して、恋人の体調の事をしっかりと伝えてくる予定だ。


復帰できるかどうかはわからないけれど、やっぱりあの場所がボクにとっての天職だと思う。


だって、美咲に出合ったのもボクの職場だったから。


美咲は大人しくてめだたない子だけれど、とても可愛らしく賢い子だった。


美咲が亡くなってしまったこの日、神様はボクにプレゼントをくれた。


坂手由依という名のプレゼントだ。


坂手由依の家が近所で、毎日このあたりを散歩していることは知っていた。


きっと、今日も散歩をしていたところだったんだろう。


美咲が死んでしまった直後、ボクは由依と出合った。


これはもう奇跡だとしか思えなかった。
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