夜空の星は月とともに瞬く

ガタン。



音を立てて立ち上がったのは、奏真。



「理帆っ!!聞いてねぇよ!!そんなこと!!」



ショックを受けた様子の奏真は、教室いっぱいに叫ぶ。



『…ごめん。もう、耐えきれない。』



静かに、呟く理帆。



「どこ…行くんだよ。いなくなってほしくねぇよ。」



机に突っ伏したまま言う和哉。



「私のことを許してくれたのも理帆じゃん!!友達になってよ!!一緒にいてよ!!」



必死で訴えかける円香。



『……ごめん。』



繰り返し謝る理帆。



「ゴメンじゃねぇよ!!一緒にいろや!!」

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