夜空の星は月とともに瞬く
「ふざけてんじゃねぇよ!こっちは本気なんだよ!10分で倉庫に来い。じゃねぇとお前んちコイツらに教えるからな!」
《コイツらって誰よ。誰かいるの?》
「煌翔だよ!」
《…へー。ところで、この携帯はそーさんの?》
「は!?ちげぇよ!表示でわかるんだろうが!」
《ごめんなさいね。みんなのぶんの連絡先は全部削除しちゃったもので。》
「とりあえず来い!」
《…じゃあね。》
無機質な電話の切れた音が部屋に響き渡る。
無言が続くなか、悠哉がひとり言のようにつぶやいた。
「宗一郎さん、理帆と知り合いだったんだね…」