夜空の星は月とともに瞬く
淡々と伝える。
「お前が認めればそれで全てが解決…」
『解決なんてしないわ。』
「なんでだよ。」
『また、誰かが傷つくことになる。』
倉庫内が静まり返る。
『再び傷つくのは、私だけでいいから。』
悲しそうな声を出して、必死に訴える。
『どうせ、こんな簡単な声でも、届かないのだろうけど…さぁ。はじめましょう。最初から宗一郎さんたちも来てくださいよ。私は、早く終わらせたいんで。』
物陰に隠れていた前幹部が出てくる。
『奏真だけは、最後まで待っててくださいね。サシでやりたいんで。』
「お前にそんな度胸があんのかいな。」
京斗が聞いてくる。