夜空の星は月とともに瞬く
「なんでお前が死ななきゃいけないんだよ!?」
奏真が叫ぶ。
『もう嫌なんだ。イジメも何もかもが。でも、ただ死ぬのはつまんないでしょ。だから、少しでも役に立とうと思っただけ。みんなの迷惑になっているのは重々承知の上で成し遂げるべきだったから。』
「もう…わかったから…やめろよ…」
首を横に振りながらゆっくりと近づいてくる奏真とそーさん。
『…バイバイ。』
パーン
軽い、軽快な音が倉庫に響く。
「ひっ!!」
誰かの悲鳴があがる。
顔を覆うようにして手をかざす者もいた。
「救急車を!!」
宗一郎が叫ぶ。
しばらく呆然としていた者どもが一気に動き出す。