夜空の星は月とともに瞬く

みんなでカラオケに行った時。


京斗がオタクだってことを初めて知って、少しびっくりした。





体育祭や文化祭で一緒にいた時のこと。


少し歩けばすぐに女の子たちに捕まっちゃうんだもん。



まともに回れないと思って1人で離れて回ってたら怒られるし…


色んなことがあった。




そして、何度も夢に見た最悪な日。





私は心を無くした。



否、閉じ込めたのかもしれない。



今、胸が痛く感じるのはきっと、閉じ込めていた心が出てきたから。



たくさんのことを考えながら歩いていると、急に光が差し込んできた。



目を開けると、そこは白い天井と消毒液の匂いがする部屋。



『病院…?』

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