夜空の星は月とともに瞬く

第１１章 不思議な巡り合わせ

『イタタタタタ…』




知らない男の人に手助けしてもらい、起こしてもらう。




「浦河さん！？何があったの！？」








看護師さんらしき人が入ってくる。



「まあ！徹平さん！何があったの？」




「いや…仲間の見舞いに来た帰りに、この病室の前を通った時スゲェ音がしたんで中入ったらこの女が倒れてて、今に至る感じっすけど…」




彼の名前は若月徹平(ワカヅキ テッペイ)



彼のお仲間さんがこの病院に入院していて、そのお見舞いの帰りだったそうだ。




「浦河さん、気をつけてくださいね！また傷口が開いたら入院は引き伸ばしですよ！？３０分後に先生がいらっしゃいますから、それまでは静かにしててください！」



鬼のような形相で怒る看護師さん。