夜空の星は月とともに瞬く


「お前、家族なんていないよな。」


『は?』


「自殺も元仲間の前でやるとか悪趣味だし。」


『うるせぇよ。』


「おっと。もうすぐ先生が来る。俺は帰るが、また来てやる。」


『もう来るなバーカ!』


「感情的に動くバカよりは頭いいぞ。」


『あ、先生。』



若月が出ていくと、先生が入ってきた。



「いやー目が覚めてくれてよかったよ。」


『ご迷惑をおかけして申し訳ございません…』


「いやいや、こっちは仕事だからさ。それで、早速なんだけど面会を許可するかい?」


『…えっ?』


「今まで君の面会はダメと言ってきたんだが、本人が目が覚めたら確認して許可が降りた場合は面会ができるというふうにしたんだが…どうだ?」


『私…出来ません。』


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