夜空の星は月とともに瞬く
「やっぱりそうだよね…ただ、彼らがかなり悲しんで後悔してた様子だったから、どうにかならないかなって思ったんだけど…ね。」


『私は彼らに取り返しのつかないことをしてしまったんです。会わせる顔なんてないんです。』


「彼らも同じことを言っていたよ。まあ、気が変わったら言ってくれ。いつでも準備するからな。」


『…はい。』


「それと、無闇にこの病院内を歩き回ると遭遇する可能性があるから出ない方がいいと思うぞ。毎日のように病院には来てるからな。」


『この病室だってことは知っているんですか?』


「多分知らないだろうね。君は傷口がまた開くといけないからしばらくは絶対安静だから暴れたりとかしないでね。」


『うっ…すみません…』


「まあまあ、じゃあなんかあったらそこのボタンで呼んでね。」



『はい。ありがとうございます。』



先生が出ていくとまた入れ替わりで人が入ってきた。


「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」


陽気なテンションで現れたのは、コンビニの袋とペットボトルのジュースを2本持った若月徹平。
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