夜空の星は月とともに瞬く
数日後、誰も来ない病室は思っていたよりつまらなくて中庭ぐらいなら大丈夫であろうと思い、気分転換に出かけた。
そこには、あいつらがいた。
『っ!?』
「理帆!!」
奏真が走ってきた。
『…ごめん。』
心の準備が出来ていなかった私は、一言だけ置いていくようにして来た道を走って戻った。
久しぶりに激しく動いたからか、頭に響く。
階段を駆け上り、途中からエレベーターに乗り、看護師さんに怒られないように早歩きで自分の病室を目指す。
自分の病室に飛び込んで、ベッドに腰掛けて気持ちを落ち着かせる。
『はぁ、はぁ、はぁ、』
頭が、ガンガンする…