夜空の星は月とともに瞬く
ニコニコの顔のままで言う徹平。



『何。嫌な予感しかしないんだけど?』


「俺もコレだけはお前に賛成だわ。」



奏汰も賛成してくれる。



「俺は嫌な予感なんてしないんだけどなぁ?」



要がニヤリと笑ってこっちを見る。



『私今ので確信した。絶対嫌な内容だ。』


「俺も同じこと思った。こういう時だけは気が合うんだな。」


『だね。』



無表情で相手の顔を見ずに話す理帆と奏汰は、どこか双子を連想するような仕草だ。



「実は、昨日の会議で理帆を蒼雷の姫にすることが決定した!」


『はっ!?』


「いや、ちょっと待てよ!会議ってなんだよ!俺知らねぇぞ!」



理帆が何かを言う前に焦った様に声を出す奏汰。

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