夜空の星は月とともに瞬く
ようやく、悠雅が口を開く。
『ううん。私がワガママを言ったのがいけなかったの。巻き込んで、ごめんね。』
みんなの顔がふと暗くなる。
「理帆…お前、変わったな。」
前は、ドジっ子でムードメーカーでみんなをいつも笑顔にさせてくれるし、本人もずっと笑顔だったじゃないか。
そう言ってくれる。
『…違うよ。私はずっとこうだった。』
「えっ?」
『私ね、知ってると思うけど、親がいないの。私のせいで死んだから。』
「理帆のせい?」
『そう。確か、3歳ぐらいの時だったかな?私の誕生日の日に、親が誕生日プレゼントを買ってくるのを忘れてて、私、貰えなかったの。また今度買いに行きましょう?って母が言っていたんだけど、嫌だ!今欲しい!って駄々こねてたの。』
「…うん。」
『そしたらさ、父が、いい加減にしろ!無いものは仕方ないんだから諦めろ!って怒鳴ったの。で、私が、お父さんとお母さんなんてもう嫌いだ!!って言って家を飛び出したわ。そして、道路のところでトラックに轢かれそうになった。でもね、父が私をかばったの。私は骨折で済んだわ。でも、父は即死だった。母は父の葬儀が終わった翌日に姿を眩ませたわ。』