夜空の星は月とともに瞬く

「まだ、生きてるのか?」



『さあ?生きてるんじゃない?知らないけど。』


「…そうか。ごめんな。」


『別にいいのよ。気にしないで。私は人生について学んだだけだから。…私が何かワガママを言うと、大切なモノを失くす。でも、コレだけは最後のワガママ。』


どこからか出してきた携帯。


その画面には、通話中の文字が。



『もしもし。聞こえているでしょ。入ってもいいよ。』



理帆の電話が終わってすぐに入ってきたのは、蒼雷の幹部だった。



「お前らは…蒼雷!?理帆、こんなヤツらといつ知り合ったんだ!!」


『こんなヤツらじゃないよ。病室から逃げ出そうとしてベットから落ちた私を助けてくれたの。』


初めて顔を上げた理帆。


前よりも痩せ細っている感じが頬から伝わってくる。



「ちょっと待ってください…?逃げ出そうとしたってどういうことですか?」



気になった点を尋ねる悠雅。


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