夜空の星は月とともに瞬く
『それは…色々あったってことで、省略させて下さい…』
苦笑いをしながら言葉を濁す理帆。
「省略って…全くあなたは…」
ごめんなさい…
ションボリとした表情で、みんなを見つめる理帆。
『あのね、私、蒼雷の姫に誘われてるの。でもね、煌翔も大好きなの。』
「…そうでしょうね。だって、自分を犠牲にしてまで振り向いて欲しかったんだものね。」
円香がくやしそうに言う。
「私は、あなたほど煌翔を愛していないわ。あなたを超えられないもの。」
『ありがとう。でも、それは違うよ。』
「は?違うわけないじゃん!だから失敗したんだから!」
「テメェ反省してねぇのかよ!!」
『ちょっと、静かにして。』