死にたがりのブルー



だって信じられないんだもん。



普通そういうことって好きな人とだからしたいって思うものだと思ってたのに、瞬は違くて。




まるでヤリたいから付き合ってたのに、とでも言われたような気がした。




ううん、気がしたんじゃなく、そうだったんだろうなぁ。





「いってきまーす…」





一通りの準備を終えた私が一人負のオーラを纏ったまま家を出ると、今日もいいお天気。



よかった。これで雨でも降ってたらさらに落ち込むところだった。




深呼吸をすると初夏の湿っぽいけれどどこか爽やかなにおいが鼻を通り抜け、少しだけ頑張ろうと思えた、のに。




< 13 / 45 >

この作品をシェア

pagetop