死にたがりのブルー



「………瞬」




駅から電車に揺られること10分。




学校の最寄り駅の改札を抜けると、いつも通り駅構内の柱にもたれ掛かっている人物を見つけて目を疑った。




「希帆」




「……もう新しい子と待ち合わせ?」




「いや、お前のこと待ってたんだけど」



「………は?」




村野瞬。この人、何言ってるの。




「だって俺お前と別れる気ねぇし」




やばい、普通に意味がわからない。




昨日まで毎朝ここで待ち合わせて、手を繋いで歩いた通学路。




まるで夢みたいな時間だったのに、今はどうしてこんなにどん底なんだろう。




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