死にたがりのブルー
「私はもう無理だからっ…」
「なに言ってんだよ。お前、俺のこと超好きなくせに」
「っ!」
こいつ、最低だ。
分かってたのに、どうしてあんなことしたの?
あんなことがあったのに、どうして普通でいられるの?
「目、真っ赤だし。そんなに泣いた?かーわい」
「ちょ、離して…!」
躊躇うことなく私の肩を抱いた瞬は、ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくる。
「あんなの、ただの性欲処理じゃん。希帆がヤラせてくれればもうしないって」
やだやだやだやだ。
瞬ってこんな人だったっけ?