死にたがりのブルー




合わせて、と耳元で囁かれたかと思えば、ポカンとしている瞬をじっと見据えるダークブラウンの瞳。





「希帆、もう俺のだから」




「は…?」




「しょうもないことで泣かせるようなやつが、今更何の用?」




間近で見る、王子様スマイル。



瞬なんか比じゃないくらいにキラキラしてるその笑顔に釘付けなのは、私だけじゃない。



さっきまで私たちのすったもんだを散々スルーしてた生徒達たちさえ足を止めて、この状況に見入っている。




「思春期こじらせてる猿とかさ、見苦しいからさっさと消えてよ」




「なっ…!!」




「あぁごめん、猿に失礼だったかな」




うわ、早川くん綺麗な顔してめちゃくちゃ言う…。




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