死にたがりのブルー
状況的に、2対1。
周りにはたくさんのギャラリー。
完全に不利だと思ったのか、瞬は最後に「尻軽女!」と吐き捨てて去っていった。
「なにあいつ、めちゃくちゃ頭悪そうだね」
「悪そうっていうか、多分悪いと思う…」
へぇ、と最早関心にも近い眼差しで瞬の背中を見届ける早川くんは私を離してくれたかと思いきや、再び手を取って。
「じゃあ、行こうか」
「え!?」
「あれ、行かないの?学校」
「いや、行きますけどっ」
なんで恋人繋ぎなんてしてるんですか!!!
「こんなのずっとやってたら誤解されちゃうよ…!」