死にたがりのブルー
いくら行動力のある舞でも、さすがにそこまでしないだろうって思って言ったのに!
しかも丁度そこにいるしって、そんなまさか…
恐る恐る廊下へ目をやると、ばっちり目が合ってしまう。他でもない、早川くんと。
「あ、希帆」
う、わ!
やばいやばいやばい。やばい!
目が合った途端ぱっと笑顔になって私に手を振るもんだから、もちろんみんなの視線は私に向けられるわけで。
「そういえばクラス聞くの忘れてた。普通に探したよね」
迷うことなく一直線に私の前までやってきた早川くんは朝と同じように私の手を取ったかと思うと、目をぱちくりさせる舞に微笑んだ。
「ごめん、希帆借りていい?」
「え、どうぞ」
「ありがとう。じゃ、行くよ」