死にたがりのブルー
『今、外?もしかして邪魔しちゃったかな』
「ううん!今さっき友達と別れてもう帰りの電車待ってるだけだから大丈夫だよ!」
『希帆って最寄り東駅だっけ?』
「うん、そうだよ」
『…今から会いに行ってもいい?』
「え!?」
い、今から!?
『だめ?』
「だ、だめじゃないけど…!」
『じゃあ決まり。すぐ行くから、待ってて』
「え、ちょっと!?」
今からって、すぐって、私の心の準備は!?
さっさと切られてしまった通話。私の呼びかけも虚しく、ツーツーと無機質な機械音を鳴らすスマホを片手に、ホームへと定刻通りに滑り込んできた電車に乗り込む。