第二ボタン
二年生の三学期。


ある日、彼と廊下ですれ違う。


かなり緊張しながも、何もないかのように普通の顔で通り過ぎる。



私…好きなんだ…

皆に『まこっち』とあだなで呼ばれていた彼。



どこかでその

『まこっち』


が聞こえると反応して耳がダンボになる私がいた。


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