この作品を読んで感じたこと。それは、人の優しさにはいろいろとあるのだということ。
二人の男性を通して感じたのは、誰でも優しい万人受けのいい人と苦手意識を持たれながらも、実は本当は優しい人。
たぶん、第一印象は万人受けの優しさを持つ彼だとは思いますが、私は読んでいて実はそれは独りよがりであり、本当は誰にも嫌われたくないがための自分本位の優しさのように見えました。だからこそ、誰にも嫌われないようにしながら、実は傷つけている。でも、そのことに気づかない。それは本当の優しさだったのかな?と。そして、冷たい印象を持たれながらも、知れば本当は優しい彼は懐が広く、また、自分の気持ちをぶつけながらも主人公の気持ちにも寄り添い手を伸ばす。
二人の男性を通して、本当の優しさとは何なのかということを考えさせられる作品でした。