深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
もしそうだとしたら。
それは想像を絶する程に恐ろしい事だろう。
私達が出会えたのも…
同じクラスになったのも…
小林君や松林君を巻き込んで
始まってしまったこの呪いも……
全て、前から決まっていた事だとしたら?
頭の中でぐるぐると今までの私達の
出会いと思い出が巡った。
皆で過ごした日々は…
作られた偽りの思い出だとしたら……?
立っていられなくなりへなへなと座り込む。
私達は本当の友達だと思ってた……
まさか……
なんで……
「…何なのぉぉぉっ!なんでよぉぉぉ!」
…全部呪いのせいだったの…!?
深い深い闇の中、悔しさや虚しさに
ただ叫ぶ事しかできない私。
今までの日々は、昨日…呪いが始まる
日のためだったんだ。
こんな呪いにどう立ち向かえばいいの…?
もう、私達に明日はないの…?
私達がなにをしたっていうの…!?
自分に問い続けるうちにそれは言葉に
なっていった。
「ふざけないでっ…!!私達は…
なにもしてないじゃないっ…」