深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
酷い事が言えるの……!!
最後の一言は心の中で叫んだ。
私の怒声に莉香がまだ赤い目をしたまま
「澪夜、落ち着いて…」
そう私をたしなめる。
「だって……もう柚姫はいないんだよ!
5人で誰も死なずに呪いを解こうって…
言ったのに……!もう、無理…」
止まったかと思ったけど
涙はまだまだ流れる。
目がひりひりするのをよそに
恢斗に言葉をぶつける。
こんなの私の弱さを押し付けてるだけだって
逃げてるだけだってわかってるのに。
「…澪夜」
智弘も大声が聞こえたのかベンチから歩いてきて私の肩を掴んだ。
それに一瞬どきっとしたけど
今はそんな恋愛感情を出してる場合じゃない
から。
乱暴にその手を振り払いまた声を上げる。
「だいたい恢斗は……」
「……悲しくないわけないでしょう!?」
私のさらなる暴言は恢斗の
声にかき消された。
その瞬間皆が息を呑んだのがわかった。
「…皆が呪いに巻き込まれたのは私のせいです。…私がトンネルに行こうなんて言ったから……!」
普段冷静で声を荒らげる事なんてない
恢斗の叫びに誰もが心を撃たれた。