深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「それは媛乃に聞くしかないですねえ」
「恢斗…それが出来たら苦労しねぇよ」
媛乃に聞く……ねぇ…
本当に聞けたらいいんだけどな…
智弘と恢斗の会話を耳にして
そう感じた私だけど
莉香があ!と納得したような声を上げたから
驚く。
「なんか出来そうな気はするわよ?」
「ええ、梨花もそんな事言っちゃうの?」
頭がいい莉香がそんな事を言うなら
本当にそんな事出来たり
する気がしてしまう。
「だってまた今日寝たら夢を見るでしょ?
その時に媛乃に会えばいいのよ!」
閃いたかのように
自信満々にそう言う莉香。
「莉香、皆の夢でも言ってたのかはわからないけど魔莉乃は『媛乃の支配下にあるけどそれに干渉して夢で現れてる』みたいな
事言ってたよ?」
だって支配下って事は
バレたらおしまいってことで。
現に魔莉乃も媛乃に見つかりそうで焦ってた
感じだった。
そう伝えたけれど
なのに莉香は続けて話し出す。
「私の夢にも出てきたわよ?
もうすぐ見つかるって未菜が言ってたの
だからそのまま待ってれば媛乃が
出てくるんじゃないかしら?」