深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~


「…あ」


莉香の言う通りかもしれない。


媛乃に見つかれば媛乃と
話す機会を得られるかも。


「やっぱ天才は違うね…確かに
出来る気がする」


「でしょ?」


私の賞賛にドヤ顔で応じる莉香に
笑えてくる。


こうして笑っていられる事がどれほど
大事なのかこの呪いに巻き込まれてから
3日間でよくわかった。


皆で笑いあえば安心感が持てて
それでいてなんとかなるって思えるから。


だから笑顔は大事。そう思った。


…なんて考えてる矢先に耳に届いた
恢斗の声。


「じゃあ今日の夜もし夢を見たら
実践してみますか」


恢斗もそれが
可能だと思ったのかそう言った。


「んじゃま…50年前の事件について
調べに行くか?」


智弘に恢斗がゆっくりと頷いて


「そうですね…市立図書館の文献を
探してみましょう」


話し終わると同時に足を動かした。


そうして私達は
また呪いで身の危険が起こらないように


まわりに細心の注意と警戒を施して


いなくなった柚姫達の分まで…
柚姫達の為にも


呪いを解いてみせる


そう祈りを込めて市立図書館へ
足を運んだ。


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