深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
魔莉乃村には市立図書館が
村の真ん中にひとつだけ存在している。
図書館としては珍しく24時間やっているから
今みたいな朝早くでも行けるのだ。
あんまり利用客はいなくて
いつでもがらりとしているから
私達にとっては思う存分調べられる為
私達にとって好都合である。
「ひっさしぶりに来たなぁここ」
6時に差し掛かる頃、
公園から徒歩20分程で
図書館の前に辿り着いてそれを
懐かしそうに見上げる智弘。
私も最後に来たのは小学生の頃じゃなかった
かな……
全然来ないから本当に懐かしい感じ。
それにここに来るまでに呪いの危険は
無かったからほっとしている。
「とりあえず受付の人に聞いてみようよ!」
私は3人にそう声をかけ、
3人が頷いてくれたのを見て
図書館の自動ドアに近づき
中へ入る。
冷房が効いた図書館の中は
私が前に入った時と
なにも変わっていなかった。
広い石造りの床に
正面には受付。
右側には私がよく行っていた
子供のスペースが。
小学生よりもっと小さかった頃は
ここで読み聞かせ会に参加したりした。