深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
5.明かされた呪いと咲き始めた恋
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2000/8/4 13:41
「……よ……澪夜……!…」
真っ暗な視界にかすかな声が響く。
聞き慣れた声。大好きな声。
重い瞼をゆっくりと開けると
「……智、弘…?」
大きく、智弘のホッとしたような顔が
目に入った。
光が目に差し込み眩しさに
目を細める。
それに頬と目がひりひりするし
胸が苦しい。
「澪夜さん、大丈夫ですか?」
智弘の隣には恢斗もいた。
「恢斗も?なんで、ここに?」
声をしっかり出して、ようやく
先程の目と頬のひりひりと
胸の苦しさの原因がわかった。
目から頬にかけて
まだ流れ続けているのは
「あれ、涙…?」
掠れた声で呟き
目を拭うと確かに涙で濡れていた。