深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「莉香さんは澪夜さんに嫌われる為に
嘘をついたんじゃないですか?」
指を顎に付けて考えるような仕草を
している恢斗。
「え、私に嫌われる為…?」
そんな事考えもしなかった。
ただ単に嘘をついてまで
私と離れたかったのかな、なんて
思っていた。
「てかメールではなんでもないって
言ってたけど結局なんかあったんじゃんか」
「う…ごめんなさい」
確かに図書館で2人と別れたあと
私は「なんでもないから気にしないで」
ってメールした。
だって余計な心配かけたくなかったし…
しょんぼりと項垂れる私に
「まあ明日莉香さんに直接聞きましょうよ
……それと今明らかになった事を私の方から莉香さんにメールで伝えときますね」
恢斗はそう言って
ごそごそと携帯を取り出して
メールを打ち始めた。