深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
呪いが解けたらちゃんと
もう1度好きって伝えたい。
そして付き合いたい、なんて思ってる。
「澪夜?ぼーっとしてるぞ〜」
「わぁっ!なんでもないよ!」
タイミングよく声をかけられ
ピザを喉に詰まらせそうになった。
智弘の視線と声は毒だ。
それも私をどきどきさせて殺せる、毒だ。
なんてどうでもいい事をぐるぐると考える。
そうしてあっという間に
8時を回り、睡魔がやってくる。
「明日のためにもそろそろ寝なきゃね。
智弘は空き部屋が2階の私の部屋の隣に
ひとつあるからそこ使ってね!」
そう言って重たくなってきた目を
こすり「おやすみ」って言って
立ち上がった私。
「……待てよ」
だけどその手を智弘が掴んだ。
「ひゃ、なに?」
「その…一緒の部屋じゃ、だめか?」
「ええええ!?」
今日はいつになく智弘の発言がいちいち
危うい。
「さ、さすがにそれは…!」
「だめか?」
「う……」
出た。この視線。
こんな真っ直ぐ少し赤らめた頬をした
智弘に見つめられたらもう…
「わかった…」