深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
こういうしかない。
恥ずかしさでもう頭はぐちゃぐちゃだった。
お互いに林檎のように赤い顔で
私は先頭に立ち
階段を上り自室に入る。
……智弘も後ろから遠慮がちに入ってきた。
「じゃ、じゃあ…ねる、よ?」
「おう」
どぎまぎしながら
ふかふかのベットに体を預ける。
今日の疲労や悲しさや絶望を
受け止めてくれる柔らかな毛布。
あぁ…もうだめだ、眠い。
「……っ!!」
眠気に身を任せていると智弘も
ゆっくりと布団に入ってくる。
う…あったかい。
「明日…もう誰も死なないといいな」
「うん…」
「お前は俺が守るから」
「う、うん…ありがと、う」
智弘が私と目を合わせて
頭を撫でてくれる。
向き合うようにして私は恥ずかしいけど嬉しくて。されるがままだった。