深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
6.ひとつになる想いと悲しい別れ
深い。
それはとても深い眠りだった。
意識は闇に落ちて
瞼は重く閉じてぴくりとも開かない。
呪いに巻き込まれてから
毎日見ていた
魔莉乃の夢。
それが今日は何故か見なかった。
夢を見て絶望することなんてなく、私は
気持ちよく眠る。
こんなにも落ち着いて
夢も見ず無で眠ったのは
呪いに巻き込まれてから
初めての事だった。
疲れきった体を優しく包む温かい感触の
せいかもしれない。
隣で安らかに眠る智弘が
私をしっかりと抱きしめているからかも
しれない。
その感触に安心しながら
私は眠り続けた。
目が覚めたら、全てを終わらせる。
そう、誓ってーーーー