深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「……澪夜?」
声をかけてから
数秒。
じっと見つめてた智弘の目が
ぱっちりと開き
私と思いっきり目が合った。
…合ってしまった。
「わぁぁぁぁっ!!ち、違うの!!
別に変な事はしてないからぁ!!」
慌てて智弘から視線を外し
その場から逃げるように離れる。
「おう?……おはよう」
「ごめんねごめんねごめんね!!
あ、おはようございます!」
「なんで敬語なの」
「いや、別に!?ちょっとした…
ああああああ!!」
普通目が覚めて
自分の事をじっと見てる人といきなり
目が合ったら
気持ち悪いだろう。
恥ずかしすぎて日本語がままならない私。
「6時45分か…あと1時間ちょいだな、
待ち合わせ」
「そ、そうだね…」
でも智弘はそんなこと
気にしてないみたいだった。